十和田市立中央病院外科
2002 年 35 巻 12 号 p. 1803-1807
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症例は78歳の女性で, 腹痛を主訴に当科を受診し, 精査にて肝右葉に腫瘍を認め, 胆管細胞癌の診断にて肝中央2区域切除術を施行した. 腫瘍は黄白色調で硬く, 胆嚢に浸潤していた. 病理組織検査にて, 腺癌と扁平上皮癌の混在する腺扁平上皮癌と診断された. 術後1年目に局所再発による結腸の狭窄をきたしたために再手術を施行したが, 初回手術から約16か月後に死亡した. 肝原発の腺扁平上皮癌はまれであり, 過去の文献から症例を総括して報告する.
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