日本環境感染学会誌
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報告
7施設におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌サーベイランス(2015年度)
河村 一郎関谷 紀貴荒岡 秀樹根井 貴仁原田 壮平倉井 華子片浪 雄一杦木 優子坂本 史衣大曲 貴夫
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2017 年 32 巻 3 号 p. 135-140

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抄録

我が国では,医療施設が実施するメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)サーベイランスにおいて国際的な指標に関するベンチマークが存在しない.本研究では,米国疾病対策センターが公開する耐性菌サーベイランス方法を用いて,国内7施設におけるMRSA感染対策に有用な疫学的指標を算出した.結果として,2015年度のMRSA感染・保菌発生率は1,000延べ入院患者日数あたり0.26件,MRSA血流感染発生率は1,000延べ入院患者日数あたり0.04件であった.MRSA血流感染100件あたりの30日全死因死亡率は20.3%であった.本研究成果は我が国の医療施設における耐性菌サーベイランスのレファレンスになると思われ報告した.

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© 2017 一般社団法人 日本環境感染学会
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