日本内科学会雑誌
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今月の症例
高用量ステロイド+タクロリムス投与を契機に強皮症腎,可逆性後頭葉白質脳症を来したオーバーラップ症候群の1例
松井 綾子池内 秀和清水 愛果高橋 駿介三島 敬一郎櫻井 則之坂入 徹金子 和光前嶋 明人廣村 桂樹野島 美久
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2012 年 101 巻 7 号 p. 2051-2054

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抄録

症例は51歳,女性.皮膚筋炎にて高用量ステロイド,タクロリムス投与を開始.溶血性貧血,血小板減少,腎機能障害が出現したためタクロリムスを中止したが改善なく入院.Ca拮抗薬を投与するも血圧上昇あり,可逆性後頭葉白質脳症を発症.ACE阻害薬投与により改善した.皮膚生検で強皮症,腎生検で強皮症腎に合致する所見が得られ,高用量ステロイド+タクロリムス投与を契機に強皮症腎,可逆性後頭葉白質脳症が生じたものと考えられた.

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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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