京都市立病院内科
2001 年 90 巻 8 号 p. 1522-1524
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子宮筋腫摘出術後の41歳,女性.術後の嘔吐に対してメトクロプラミドを投与したところ呼吸困難と胸痛が出現,急性肺水腫を発症した.画像検査,血中カテコラミン値より右副腎褐色細胞腫と診断した.発症直後より麻痺性イレウスを呈し通常の治療には全く反応しなかったが, α, β遮断薬の点滴静注により劇的に改善した. α, β遮断薬が著効したことより褐色細胞腫からの過剰カテコラミンによる麻痺性イレウスと考えられ,非常に稀な合併症として報告する.
日本内科学会会誌
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