順天堂医学
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特集 今日のがん化学療法
乳癌の化学療法
齊藤 光江
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2006 年 52 巻 4 号 p. 546-558

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抄録

欧米では死亡数が減り始めている乳癌であるが, 罹患は世界中で増加している. 原因の究明も重要であるが, 早期発見と診断後の有効かつ安全な治療の開発が当面の課題である. 治療は, 必要最小限の局所療法と最大限の全身療法が現在のスタンダードである. そして, 予後は, 発見時その癌が既に全身病になっているのか否かと, その最大限の薬物療法に癌がどれくらい反応してくれるかで決まる. 乳癌の予後を左右する薬物療法の代表である化学療法について, 手術前, 手術後, 再発後に施行する目的と内容, 結果を紹介する.

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© 2006 順天堂医学会
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